Alexaで操作できなかった扇風機

Amazon Alexaで扇風機の操作ができなかったのが唯一の心残り。

いろいろ考える

ベッドから動けない母親が家電をコントロールする為に、スマートリモコンとAmazon Alexaを導入すれば声で扱う事ができるじゃないか、という事で、先日からいろいろと設定を進めていた。
結局、エアコン、テレビ、照明に関しては、操作が可能になったワケだが、扇風機だけは登録こそできたが、結局操作する事ができなかった。
理由もハッキリわからないので、ひょっとしたら扇風機そのものがダメなのかも…と思ったりもしていたのだが、よくよく考えると、そもそもスマートリモコンである「Nature Remo 3」は、赤外線操作のリモコン信号を全て扱えると考えると、扇風機だけ操作できないというのはおかしな話。
なので、ひょっとしたらNature Remo 3に登録するところから考え方が違うのかも…と思い始め、調べて見る事にした。
そもそも、Nature Remo 3にプリセットされた扇風機とはどんなものがあるのだろうか?
公式サイトでNature Remo 3にプリセットされている機種を探してみたのだが、どうもエアコンとテレビ、照明しか登録されていないのか、扇風機の情報は出てこなかった。
それならどんな扇風機を購入しても同じじゃないか!
…まぁ、実際にはリモコンの操作がいろいろ細かく分かれている機種の方が、登録したあとにいろいろな操作を覚えさせる事はできるのだろうが…。
と言うわけで、扇風機そのものがどうとかそういう問題ではない、という事が判明。
よって、Amazon Alexaで扇風機をNature Remo 3経由で操作するのには、別の方法がある、と考え、調べてみた。

シーンで登録?

すると、公式サイトのヘルプセンターのQ&Aに「扇風機をスマートスビーカーから操作する方法とは?」というズバリな回答が掲載されていた。

Screenshot of nature.global
Nature Remo ヘルプセンター
https://nature.global/blog/1241/

情報としては2020年の情報なので、最新というわけではないが、そこの記事によると、テレビ、エアコン、照明以外の家電についてはON/OFFに限らられる、と書かれている。
…マヂて?
ただ、そこには続きがあり、ON/OFF以外でもシーン機能を使う事でスマートスピーカーから操作できるようになる、とある。
読み進めていくと、Alexaでの操作方法の説明もあり、それに従ってON/OFF以外の操作をシーンを検出して登録していく事になるようだ。
扇風機はそれこそいろんなメーカーがあって登録が大変という事もあるのだろう。できれば最初からプリセットしていてくれると助かるが、難しいのだろう。
ただ、こうしてシーンで登録して、そのシーンをAlexaが検出できれば、シーン名で声の操作を受け付けるというのだから、やってみるしかないだろう。

やはり扇風機の買い替えを…

ただ、この登録方法を調べていて、やはり思ったのは、扇風機のリモコンと言えども、風量の操作に関してはより細かく操作できるリモコンを持つ扇風機にした方がよいという事である。
シーンを登録するにしても、1つのボタンで風量操作をサイクルさせているリモコンだと、風量を3から2に落とすとき、一度風量ボタンを何度か押して風量を最低値までサイクルさせてから、風量2の操作までする必要がある。
しかし、元々のリモコンが風量の「+」と「-」を持っていれば、それぞれの「+」操作シーンや「-」操作シーンを登録、それをAlexaに覚えさせれば、すぐに上下させられる。
また全ての風量のボタンがあるものなら、一発でその風量設定にする事ができる。そういうリモコンを持つ扇風機にしてやれば、より操作は簡単かつわかりやすくなる。
やはり…ウチの扇風機を買い替える必要があるように思えてきた…。

シーンの登録はドコ?

とりあえず、扇風機を買い替えるかどうかは別として、今現在の扇風機でドコまでできるか試してみる。
Nature Remoのアプリを起動し、ヘルプ通りにシーンを登録しようとアプリ内を探すが、シーンという項目が見つからない。
ウチのアプリだけ違うのか? なんてバカげた事を考えていたら、シーンの登録はデバイスの登録と同列のところにあるのをようやく見つけた。
アプリのコントロールという所に新規家電を登録するのと同じように「+」をタップすると、新規家電を登録するかシーンを登録するかと聞かれる事にようやく気づいたのである。
つまり、シーンの登録というのは、デバイスコントロールとしては家電を登録するのと同列の扱いという事であり、Alexaに一つの家電を登録するのと同じ要領で追加する事を意味するようだ。
シーンを追加すると、Nature Remoに登録した家電を選び、その家電の何のコントロールを登録するかを聞いてくる。今回、まずは電源と風量、首振りを登録してみた。この追加するシーンの名前が、Alexaの音声コントロールでしゃべる内容になるので、命令しやすい言葉で登録した方がよい。
私は「扇風機 電源」「扇風機 風量」「扇風機 首振り」と3つ登録する。
すると、既にAmazon Alexaに扇風機は登録しているので、この時点でAlexaが反応、コントロールを受け付けた旨を連絡してくる。
だが、問題はココからだった。
「Alexa、扇風機 電源」と命令しても操作を受け付けない。同じように「Alexa、扇風機 風量」と言っても「Alexa、扇風機 首振り」と言ってもAlexaは受け付けなかった。
いろいろ試してみたところ、どうも言葉はそうじゃないらしい事がわかる。要するに、Alexa的には「~をONにして」といった感じで命令しないとダメらしい。
「Alexa、扇風機 電源をONにして」というと、ようやく反応する事を確認。だが、AlexaはOFFという言葉を理解していなのか「Alexa、扇風機 電源をOFFにして」というと、そのようなコマンドはないと言われてしまった。つまり、同じボタンでON/OFFをするものだと、同じ命令でONとOFFを命令するしかないようである。つまり扇風機を点ける時も消す時も「ONにして」となるわけである。
…これは人に優しくないやり方だな。

もう一度見直す

スマート家電なのにスマートでない命令の仕方をしなければならないのは、どうにも使い勝手が悪い。
という事で、もう一度家電登録から見直す事にした。
扇風機は、どんなに頑張っても汎用としてしか認識しない。だから家電登録も「その他」としてしか受け付けない。
Nature Remo 3に扇風機リモコンの電源ボタンを登録すると、所謂汎用の電源ONボタンが登録されるわけだが、ここで登録するアイコンを見直すと、Alexa対応のアイコンが選べ、その中にはONとOFFのみが選べる状態になっていた。
アイコン種別にこんなものが…そこでこの初期登録ONボタンのアイコンをAlexa対応のアイコンから選択し、ボタン名を「スイッチ」にして登録した。さらに同じリモコンの電源ボタンをもう一度登録し、今度はAlexa対応のアイコンの中から「OFF」を選び、そのボタン名称を「スイッチ」にして登録した。
これでアプリの扇風機の中には同じ電源ボタンなのに「ON」と「OFF」のアイコンがついたスイッチという名称のボタンが各1つずつ作られた事になる。
この状態でAlexaに以下のように命令してみた。
「Alexa、扇風機のスイッチ、入れて」
すると、なんとAlexaは扇風機の電源をONにしたのである。
「Alexa、扇風機のスイッチ、消して」
このように命令すると、今度は扇風機の電源をOFFにしたのである。
コレだっ!と思ったのは言うまでも無い。どうも、Alexaとしては電源のONとOFFに関しては、それぞれ「入れる」とか「消す」という言葉で扱えるようになっているようだが、問題はどの命令が「入れる」とか「消す」と繋がるのかが問題なようである。
ただ、これが出来るのは電源に関係するものだけで、風量や首振りはダメなようで、もしコントロールするなら、前述のシーンの登録でやり過ごすしかないようだ。

とりあえず、電源のONとOFFに関しては、それなりにわかりやすい音声命令でできるようになった。
だが、風量の切替えや首振りなどは結局シーンを使うしかないようで、今一つ使い勝手が良くない。
これなら…Alexa対応の扇風機とかあれば、もっと簡単にできると思うのだが、どんなに探してもAlexa対応の扇風機が見つからない。
スマートホームの構想があるのなら、ぜひその中に扇風機も入れて欲しいものである。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Share
アバター画像

武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

You may also like...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントは承認待ちです。表示されるまでしばらく時間がかかるかもしれません。

Desktop Version | Switch To Mobile Version