負債、完済?

今日の話はいつもと異なり、私の個人的な問題に関して話をしよう。

自分の借金じゃないのに?

私は長年、自分の借金ではない(だろう)借金を返済しつづけている。
自分の借金ではない、と言い切っていないのは、一部、私の生活費用にも関係があった為であり、全部を私は無関係と言い切るのには無理があるだろう、と考えての事である。
だが、この返済を父が存命の頃から、それこそ20年以上にわたって返済しつづけている。
重く苦しい返済状況この借金は、民主党時代の「公共事業の仕分け」によって、親の仕事が薄くなった事により、個人経営会社が立ちゆかなくなった事で膨れあがったものである。問題は、その個人経営会社の代表取締役を未来を考えて私にしていた事で、会社の借金は親名義の借金ではなく、私名義の借金になっていた事である。
内訳として実際には数多くの金融機関(それこそ銀行だけでなくカード会社などを含めて)に鏤められて借り入れ先があったのだが、父が存命の頃に一度その借金を一括化する事が運良く出来、そこで一括化した事で返済できる金額にはなったものの、返済期間が延びた事で長期化した。この一括化が可能になったのは、いわゆる街金からは借りていなかった事が理由である。
そして問題はさらに増える。
その長期化した返済の中で、親が再び私の知らないところで私のカード含めた親たちのカードを使って借金していた事が発覚した。これらも複数のカード会社への返済で、次第に自転車操業状態に支払いが横に広がり、手に負えなくなった。そこでこれも何とか銀行に相談して再度一括化し、先程の返済をしつつもこちらも返済していくという地獄の返済マラソンとなった。ハッキリ言って終わりが見えないマラソンをしている気分である。
とりあえず父が亡くなる前に最初の返済は完済し、残るはもう一つの返済のみとなったのだが、これもかなり長期にわたるもので、現在も実はあと数年は返済しつづける必要がある。
2度目のカード利用による借金が発覚した際、何故こうなったのかを親に問いただしたところ、生活苦だと言った。
私自身も一緒に生活していたのだが、私はそんなに苦しい家計状況だという事を知らなかったし、それならもっと節約していく生き方もあったのだが、何も親は言わないので気づかなかったのである。
親からすると、子供に生活が苦しい、という事を言い出す事ができなかったのかもしれない。だが、私はこの親の判断はバカだと一刀両断した。
それからの生活は基本的に月末に私に報告してもらうようにして、健全化を図った。
その後、父が亡くなり、母が入院した時に、家計の支出を全て私が手続きしなければならなくなった時から、一部の家計を私が預かるようにした。公的な支払いは母に任せ、食費などの支払いは全て私が預かったのである。
自分の借金ではない、と言い切れない部分はあるにせよ、親に振り回された返済人生であると私は言いたい。ただ、自分が関与してきた事で、ここにきてようやく先が見えてきた。

お金の管理

基本的に私はあまりお金の管理を緻密にしない。
ホント、他人から見れば「ザル」なんじゃないかと思うぐらい、大雑把な管理である。
ウチは2週に一度スーパーで買い物をしてくる買いだめ型なのだが、一度買い物にいくと大凡いくら支払うから、今月はこれぐらいの食費、他ドラッグストアに月に4回出かけるので大凡これぐらいの雑費、など、その程度の管理である。
だが、案外お金を貯めている人というのは、このような管理の人が多い、という人もいる。
緻密に家計簿を付けて分析して…というのが、おそらくファイナンシャルプランナーなどの指導にもあるようだが、そこまで緻密に果たして実現できるものなのか?
私は、人間は結構テキトーな生き物なので、そこまで計画的に活動できるとは思っていない。ただ、大枠としてある程度のまとまりで数字の動きは見ていく必要はあるという自覚はあるので、毎月の口座の入出金履歴だけは欠かさずチェックし、大きな支出がないかの確認はしている。
それが良い結果を招いたのか、私の口座に気がつけば結構な金額の残金が確認できるようになった。自分でも驚いている。これなら残りの借金の返済ができるのでは? と考えたのは、つい先日の事である。
そこで借り入れ先の金融機会に現在の返済残金を確認したところ、全ての返済を精算したとしても、まだいくらか私の口座に残るという事が判明した。
私としては、口座から全ての残金がなくなるというのは問題だと感じている。私のようなザルのような管理では、一時的に支出がドンとくる場合がある。もちろんそれは一定期間で平均すればいつも通りの支払い額になるのだが、一時的に纏まってくると、思いの外、大きな支払いになる。だから残金ゼロはあり得ない。
なので、一定金額、例えば給料二ヶ月分程度は残しておきたい。そんな感じである。
まぁ、給料二ヶ月分で足りるのか? と言われれば心許ないのだが、それによって余計な金利がかかる返済を残すのか、それともその心許ない残金でやりくりするのかとなれば、考え方は人それぞれかもしれないが、支払いがなくなる分を心許なさを埋めるものとして運用していく事を考える方が、私としては建設的かな、と判断している。

完済へ

で、実はまだ支払い先の金融機関に対して、完済する旨を伝えていない。
少なくとも、今月分は通常通りの支払いを行い、その残金でもって完済するかどうかの話をしようと思っている。
なので、まだ支払い口座へ残金を振り込んでいないのだが、おそらくそれも時間の問題である。
私の中ではもう完済する方向で考えていて、一度精算してから、次の事を考えようと思っている。
次の事というのは、車の買い換え等である。
今の車は今年の夏で9年目の車検になる。走行距離から考えればまだまだ乗れるが、買い替え時期としては真っ当な時期を超えているので、ここ数年で乗り換えかな、と考えている。
昨今では車メーカーの月額制サービス等も出てきているので、それらも検討対象になるのだろうが、そういうのをメリットとデメリットでいろいろ見比べながら、今後検討する事になる。
もし、定額制でなく通常通り車を購入となると、そこでも新車を一括で購入する事など出来ようはずもないので、ローンなりの話になる。つまり、そこからまた私の借金生活が始まるわけだが、車のローンは使用目的が明確な借金なので、私としては物の数には入れようと思っていない。
そもそも、今の人生で借金を一切持たずに生活している人はどれぐらいの比率でいるのか? と考えれば、全く借金がないという人は稀ではないかと思う。よほど貯蓄が上手く、ある意味人生勝ち組という人でないかと私は思うが…そういうものでもないのだろうか?
とりあえず、完済方向には考えているが、考えるべきは今後の預貯金の運用方法ではないかと考えている。

貯金は賢くない

今更だが、貯金には意味がない。
これがバブル経済真っ只中ならそうでもないのだろうが、今の日本の金利政策では貯金の意味はまるで無い。
日本の金融政策は世界的にもバカなんじゃないかと思えるような状況にあるが、国の借金を恐れすぎて民間にお金が下りてこない政策を採り続けている。
この直近20年間において、国民1人あたりの所得が増えていないのは先進国では日本ぐらいのものである。資産を持っている人たちが資産を守る事に関してはやりやすい側面はあるかもしれないが、そういう資産持ちでない人たちが資産を形成する為には、相当な金融知識や技術を要すると言ってもいい。
いや、逆に考えて言うと、日本は何故国民に金融に関する教育をしてこなかったのだろうか?
少なくとも金融知識がある程度あるのとないのとでは、今を生きる力はまるで異なるだろうと思うのだが、それがなかったが故に、昭和生まれの昔の人は未だに貯蓄こそが絶対だという呪いに似た思い込みを持っている。
だからといって、投資するしかない、という事を私は考えているワケでもない。
私自身が金融に関して疎いところがあるが故に、自分の中に確固たる思いがないのも問題だと自覚している。
だから、私は今後自分の預貯金の行く末を考えなければならない。
今を生きるという事は、おそらくこういう事なのではないかと思う。

というわけで、苦しい状況はまだまだ続く。
返済がなくなったからといって、今後一切なくなるというわけではないし、手元にあるものを失うリスクを負っている以上、ここしばらくはそのリスクに対して敏感に生きていくしかない。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. 士之 より:

    うちも、将来お前が住むんだから、リフォームローンを払えといわれ、払い始めたら仕事で転勤。
    10年で払い切ったが、未だに納得してない。

    でも、私より理不尽な支払いを続けてきたのは、ある意味すごいことかと。

    自分は、NISAくらいしか運用してないので、投資は見直したいなぁ。

    • アバター画像 武上 より:

      私も悪いんですよ。
      親が私名義のカードを持っている事を知っていても、そのままにしていたし、会社設立の時だって、私を代表取締役にすると言った時に、反対もしませんでしたから。
      ま、だからといって、何も言わずに借金するのもどうかと思いますけどね。

      NISAの運用ですか。それはつみたてNISA?
      私は今頃、そういったものを調べてるのですが、正直、実態がよく分からなくて困っています。口座は作ってるけど…。

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