ソフトウェアもHD環境

 Buffaloから8倍速記録対応のBlu-rayドライブが発売になる。
impress PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0724/buffalo3.htm
 この事そのものは別に驚く事でもない。
 記録スピードは徐々に高速化していくものだし(もちろん限界もあるだろうが…)、価格についても特別安いという事もない。
 しかし、私が驚いたのは付属ソフトのPowerDVD7である。
 DVD再生時に1080pにアップスケーリングを行なう機能と、再生フレームレートを60fpsにするアップサンプリング機能を搭載しているというのである。
 つまり、Blu-rayのソフトウェア再生環境でここまでDVDをHD化する機能が当たり前のようになってきた事に驚きを隠せない。
 …と言っても、いずれはこうなる事も分かっていたことではあるが。
 こうなると、一段とPS3が苦境に立たされるのではないかと思えてくる。
 コンテンツにかなり魅力的なものを持ってこないと、Blu-ray再生機という立場だけではユーザーを獲得できなくなる。
 個人的な事を言えば、PS3はもっと広がりのある展開をして欲しいのだが、状況はより悪くなる一方のように思える。
 Xbox360のMicrosoftは、ゲームビジネスでようやく黒字になったようだが、それだけ元気になってきたという事。
 メタルギアソリッド4の効果でPS3も販売台数を増してきてはいるというものの、私には幸先が良いように見えない。
 これから先、PS3はどの方向を向いていくのだろうか?
 何はともあれ、Blu-rayやDVDソフトを再生するという選択肢の中に、PCソフトでDVDをHD化する手段が一つ増えた事は歓迎したい。
 いったいCPU稼働率がどうなるのか…かなり気になるが。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. ruser より:

    PS3は2つの意味で辛い立場になりつつありますね。
    1つはゲーム機として。どんなにハードウェアが高性能でも、ゲームはソフトウェアが命。何本か販売本数が伸びたのはあっても、爆発的な人気とは言い難いですね。サードパーティがもっと活性化すれば良いけど…。
    もう一つが武上さんの指摘した事。普及率が高くて家電化しつつあるPCに勝てるかどうかは………。さて、どうなる事やら。

  2. 武上 より:

     PS3はハードウェアの設計の段階で一つ大きな間違いをやらかしたんだと思う。
     それがRSXの存在。
     多分、PS3の美しいグラフィックを支えているのはGPUであるRSXではなく、メインコアのCellの中にある7つのSPUだと思う。
     もっとも、初期の頃からRSXはSPUを活用するように設計されているのかもしれないが、今現在、RSXの存在がかなり希薄になってきているように思う。
     もしRSXが思っているほど働けていないコアだとするならば、それは設計時に方向を間違ったと言える。
     おそらく、このようなプログラミングにおける方向転換がなければ、開発側ももっとソフトを開発しやすかったんじゃないかと思う。
     想定する性能を開発キットで出せないハードの開発を、自力で出来る会社がどれだけあるというのか?
     カプコンあたりがモンスターハンターシリーズのオンラインゲームをPS3に供給すると、ちょっとは状況も変わるのかもしれないけど…フロンティアがあるから思ったほど効果ないかな…
     いっその事、フロムソフトウェアあたりが3DでPowerDolls OnlineをPS3で発売すれば、ユーザーはガッと増えるに違いない。
     つか、私も買う(爆)

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