2,560×2,880ドットの縦長モニタ

横長のモニタがあるのなら、縦型があってもいいじゃない。

28MQ780-B

LGエレクトロニクス・ジャパンから、2,560×2,880ドット表示対応で16:18となる縦長の27.6型モニター「28MQ780-B」が4月下旬に発売される。価格はオープンプライスとの事だが、予想価格は95,000円前後との事。
使用されているパネルは、LGのNano IPSテクノロジを採用したもので、色域はsRGB 135%、DCI-P3を98%カバー。HDR 10にも対応する。
ブルーライト低減モードでも正確な色を極限まで維持、表示できるLG独自の「Live Color Low Blue Light」という機能を持ち、最大表示色数は約10.7億色。中間色応答速度は5msで、輝度は300cd/平方m、コントラスト比は1,000:1で視野角は上下左右とも178度、と、スペック上ではその形状以外は普通である。
インターフェースはHDMI×2、DisplayPort、USB Type-Cで、USB Type-Cは90WのUSB PD給電に対応する。他、ヘッドフォン出力とUSBアップストリーム、USB3.0×2、7W×2のステレオスピーカーを持つ。構成を見ても、極々一般的なモニタと変わらない。
なので、縦長に情報を置きたい人はおそらく重宝するモニタと言える。
使い方次第で便利なモニタ2,560×1,440ドットの解像度なので、フルHDよりも広い環境で、縦に2枚分の情報を置けるので、Webブラウジングでも威力を発揮するだろうし、動画編集でもトラック数を多量に使う人には良いかもしれない。

このモニタで…

ただふと思うのは、こういう縦長のモニタなら、アーケードアーカイブゲームスのゲームなどでも縦長のモニタを使用するゲームをもっと快適に再現できるといいなと思ったりする。
例えば、縦スクロールのシューティングゲームなどは、当然モニタは縦長になっているので、それをこのモニタでより大きく見やすく再現できると、良い感じに使えるような気がする。
本モニタは、おそらくビジネス用途で使用する事を想定したものと思うが、折角HDR10にも対応しているし、色域もNano IPSテクノロジを採用している事から、sRGBで135%となっている。これをゲームに使わない手はないように思う。
このモニタのリフレッシュレートは公式の製品仕様を見る限り60Hzでしか表示できないので、最新のゲームのリフレッシュレートの要件はギリギリという感じだが、アーケードアーカイブスのゲームはレトロゲームが主流なので、そうしたゲームではあまり影響も出ない。
アーケードアーカイブスのようなレトロゲームの移植に際しては、接続しているモニタの解像度を自動で読取り、最適な表示が出来る様、アップデートとかしてくれると、より再現性の高いゲームになると思うのだが…。

フリーウィンドウ

と、ここまで考えてふと思った。
アーケードアーカイブスなどのゲームを、フルスクリーン以外、つまりウィンドウモードで動作させられれば、自由に縦長環境などが作れるようになるのではなかろうか? と。
そうすれば、モニタの形状がどうであれ、縦長にもできれば横長にも出来る。
そうしてフリーサイズのウィンドウをゲーム内のコンフィグで作成し、それに合わせてゲーム画面を表示できれば、4Kモニタの一部を使ってレトロな縦スクロールゲームを縦長に表示してプレイして、他の開いているところはOS管理下で好きなように使えるわけで、良いのではないかと思う。
移植メーカーさん、このようなモードを作ってくれませんかね?(爆)

特殊な形のモニタを見ると、いつもこのような事を考えてしまう。
ゲームはもっと自由であってもいいように思うのだが、そんな簡単な話でもない事は理解はしている。
開発にかけるコストに見合っていないと言われるとそれ以上は何も言えないのだが、ピボット機能で90度回転させた縦長モニタに表示させるのだって特殊な表示をさせているのだから、その発展系で作ってくれるようなメーカー、出てこないかなぁ。

LGエレクトロニクス 28MQ780-B 製品情報
https://www.lg.com/jp/monitor/lg-28mq780-b

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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