やはりダメなのか?

QNAPのQHora-301WをDTI with ドコモ光のIPv6接続で使う事はやはりできないのか?

QNAPも対応はしてくれているが

先週からずっとこの話を続けている感じがするが、未だ解決に至らない状況が続いている。
先方も私の環境を確実に捉えているわけではないので、その確認をずっと行ってきたのだが、そろそろ情報は出尽くした。
私の利用している回線、プロバイダ、それに伴う接続環境等々、もう十分と言える確認が行われたが、結果、テクニカルサポートが提案するチェックや作業を行っても、未だ解決できずにいる。
ところが、本日になってテクニカルサポートから「ドコモ光の回線状況について、NTT東日本との差分があるかどうかを今確認中です」というコメントが届いた。
また、そのコメントには「IPv4,IPv6が今取得できたように見えるので、確認ですが、今インターネットへの通信はいかがでしょうか」とも書かれている。
こんなコメントが来たが…謎だらけで意味わからんん?
今取得できたように見えるので?
QNAPのテクニカルサポートは、私の自宅に設置しているQHora-301Wを外部から確認しているのだろうか?
もともと、こちらの接続状況などのスクリーンショットを送り続けているので、IPv4アドレスやIPv6アドレスなどの情報は筒抜けになっているので、ウチのQHora-301Wを追いかけようと思えば追いかけられるので、監視されていても別におかしくはないのだが、このコメントには他にもおかしなところがある事に気づく。
それは、こちら側からは何の設定もしていないのに、今取得できたように見える、と言っているのである。
リモート接続して操作したという事なのか?
そうでなければ、元の回線側に何か修正を入れられるのだろうか?
どちらも考えにくい。こちらの機器をリモート接続している可能性は否定はできないが、このコメントを貰ってから私が自分の環境を再確認した段階では、設定は何も変わっていなかった。
そう、何も変わっていなかったので、相変わらずダッシュボード上ではオフラインと表示されているし、WANのインターフェースを確認するとちゃんとリンクアップしているし、IPv6のグローバルIPも取得できているのである。
ただ、ダッシュボード上ではオフラインと表示されていて、ファームウェアのバージョン情報を取得できていない状況のままなのだ。
あえて言うと、サポート側がIPv4とIPv6が取得できたように見えるというのなら、間違っているのはダッシュボード上の表記とファームウェア情報の取得状況だけ、という事になる。

繋がっているという事も

変な事は他にもある。
まず、この状態で私のメインPCがインターネットに接続できている事も不可思議である。
私はIPoE接続の契約をしているので、既にIPv4接続はできないはずなのだが、https://4466.jp/で確認するとIPv4接続していると出るのである。
まぁ、契約で接続できなくなったのは、PPPoE接続のIPv4なので、プロバイダ側からIPアドレスを発行されている今の接続状況でのIPv4は接続できるのかもしれない。このアタリは、もっと専門的な知識がないと多分理解できないだろう。
また、QNAP側は私にファームウェアは最新のものにアップデートしろ、と言い続けている。もちろん既に最新版にアップデート済だが、問題はそのファームウェアを利用しているにも拘わらず、IPv6の接続の種類の中にに[ステートレス (SLAAC)]の選択肢が出てこないというのか問題である。
IPv6の接続は、[ステートレス]、[ステートフル]、[静的IP]といった、IPアドレスをどこで割り当てるか、といった情報が必要になるわけだが、これをちょっと簡単に説明する(かなり大雑把な説明だが)。
v6プラス方式は[ステートレス]を選ぶ事になる。これは「プレフィックス」がサーバ側で自動的に設定され「インターフェースID」はEUI-64で生成させる方式である。
一方[ステートフル]の場合は自動設定で「プレフィックスとインターフェースID」をDHCPv6サーバより割り当てる事になる。
[静的IP]は、手動設定で全ての情報を自動で設定せず、手動で決められた情報を入力する事で接続する。
今回の私は、現時点では[ステートレス]を選べず、半ば強制的に[DHCPv6]を選んで今の状況になっている。
つまり、インターフェースIDが自動生成されない状況で接続しようとしているわけである。
インターフェースIDという情報が足りていないのだから、IPv6でリンクする事はあり得ない事になる。
もちろん、もっと詳しく説明するとさらにややこしい情報がいろいろとついて回るのだが、ルーター側が設定値として持つ接続の種類が異なれば、当然繋がっている回線から届く情報との差異でリンクできないワケである。
それでいて、IPv4での接続ができているという事も腑に落ちない。IPv4 over IPv6を利用しているとは言え、IPv4のパケットはIPv6のパケットの中に内包されて通信するのだから、IPv6でリンクしないのに、IPv4でリンクしている理由が全く分からないのである。

[ステートレス (SLAAC)]を選べるように

かなり自分でも難しい事を言っていると思っている。
書いている私自身も、おぼろげながらにしか理解できていないし、そもそもその状態は理解しているとは言わない。
私が思うに、接続の種類として[ステートレス (SLAAC)]を選べない事が一番の問題ではないかと思う。もともと、QNAPのv6プラス接続の設定マニュアルには、接続の種類は[ステートレス (SLAAC)]を選ぶように指示されている。
だが、選択肢がDHCPv6と静的IPの2つしか出てこない事が問題であり、[ステートレス (SLAAC)]を選びたくても選べない状況で、この問題が起きている。
本来あるべきステータスでない状況が、IPv6を確立させていないのだとすれば、これを選べるようにするだけでも意味はあるのではないかと思うのだが…。
残念ながら、今の所QNAP側はこの修正を行うという判断をしていない。
たしかにhttps://4466.jp/ではIPv4で接続していると出ているので、おそらく接続先ではIPv6の情報を正しく取得できていない事は間違いない。
これを解決せずして、IPv6で接続したとは言えないだろう。

おそらくはQNAP側でファームウェアのアップデートを行うなりの対策が必要だとは思うが、今のままだとたとえネットに繋がっていたとしても、IPv6接続ではないので、何か問題が起きた時に正しい原因の特定ができない。
というわけで、まだしばらくやり取りは続きそうである。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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