Ryzen 7000 X3D

昨日の話の続きにもなるような話。

Zen4 X3Dは8コアまで?

北森瓦版の情報でもあるが、AMDのRyzen 7000シリーズで投入されるであろう3D V-Cacheシリーズは、残念な事に、最大8コア搭載の7000シリーズCPUにしか登場しないかもしれないという話らしい。
もちろん現段階では噂話にしかならないが、12コアや16コアのRyzen9には3D V-Cacheを採用したモデルが登場しないというのである。
こうなると、登場するのはRyzen7 7700X3Dが最上位という事になり、その下のRyzen5 7600X3Dぐらいまでは登場する、という事になるようだ。
今の所、3D V-Cacheを採用したCPUはL3キャッシュが増量されるパターンなワケだが、その結果、どのような影響があるかというと、主としてはゲーミング性能が劇的に向上する、というぐらいの効果しか示されていない。
というか、おそらくはプログラムの作り方などの問題で、今はまだ活用の幅が広がっていない、と考えるべきかもしれない。
仮にゲーミング用途に絞ってしまえば、8コアもあれば十分であり、クリエイターが必要とする更なる多コアモデルに3D V-Cacheが採用されなかったとしても大きな問題にはならない。
登場時期だが、2023年上半期という噂と、2023年下半期という噂が存在し、確実に言えることは2023年中には登場するだろう、という事。
おそらく、メモリダイの層を重ねるという技術そのものがなかなかにして難しいと考えられる。ただ載せるだけでは意味がなく、載せたメモリダイとCPU層を接続する必要があるので、より製造プロセスが進んだ今はより製造が困難になっていると思われる。
ゲーム性能以外の効果の発揮の仕方はないのだろうか?どちらにしても、気になるのはその価格で、価格に見合う性能になるのかは、Ryzen7 5800X3Dの時と同じように当初は懐疑的な話しか出てこない可能性がある。

Intelという選択肢

最近、私としてはAMDのCPUの話ばかりで、Intelコアの話をあまりしなくなった。
性能で見ればIntelコアにも当然魅力はあるが、最近は以前よりずっとワットはフォーマンスを重視するようになってしまった。
電気代が高騰しているというのもあるが、何より熱処理の問題の方が大きいと今は思っている。
というのは、今のPCは簡易水冷をもう6年近く使っているのだが、おそらくもう冷却機能は相当落ちていて、規定の性能は出していないと考えられる。頻繁にパーツ交換をしないようであれば、やはり空冷が最適だと今は考えている。
空冷で冷やしきれるコアとなると、どうしてもワットパフォーマンス最優先になるので、優先的にAMDコアという事になってしまう。
Raptor Lakeなら空冷もアリという話も聞くが、Core i7-12700Kだと、結構ギリギリというような話もある。無印のCore i7-12700なら問題はないのかもしれないが。
昨日、可能性としてRyzen7 5800X3Dを話に出したのは、コイツなら120mm空冷ファンのCPUクーラーでも冷やしきれるという判断があるからである。コイツはクロックが低めでありながらゲーミング性能がかなり高く、それ以外で使う場合でも8コアあるので私の用途では困る性能ではないからだ。
Ryzen7 5700Xも同じ8コアだが、Ryzen7 5800X3Dとベースが同じ動作クロックなので、性能はRyzen7 5800X3Dが上回る。
長く使っていこうと思ったら、Ryzen7 5800X3Dという選択肢は私としては結構アリな話である。

気になるRyzen7 7700

先日、噂の話で書いたが、Ryzen7 7700という無印版のZen4 8コアCPUの噂が出ている。
早ければ来年早々に登場するという話で、TDPは65wになると言われているモデルである。
コイツだとしたら、Ryzen7 5800X3Dよりも性能は上にいくだろうし、それでいて電力消費もさらに下回る事になる可能性が高い。
価格も日本で発売されたなら恐らくは6万円程度ではないかと予想している。そうなると今のRyzen7 7700Xよりも少し下回る程度の価格である。
価格面で言えば、厳しいのは事実だが、かといってRyzen7 5800X3Dと大きく変わるかと言えばそう変わらない。問題はZen4が使用出来るマザーボードは、全てがDDR5メモリ対応なので、AM5ソケットのマザーボードと合わせてCPU以外の価格が高騰する、といったところである。
ただ、Ryzen7 7700を選択すると、AM5プラットフォームになるので、この先の未来への互換性は保たれる。この点はとても大きいので、単純にコストの問題だけで捉えるのは間違っている。
なので、トータルで考えた時、自分にとって何を最優先とするかで、その選択肢が変わる。
今のコストを最優先にするならば、性能を多少低く見積もってもコストを優先し、Ryzen 5000シリーズで組む。期待する性能と未来への投資を最優先とするならば、Ryzen7 7700が登場するまで待ち、そちらで構成する。
単純ではあるが、こういう選択肢とするのがベターだが…何故かどうしても心が揺れてしまう。
迷っている内が一番楽しい、とは良く言ったもので、今はまさにその時期になるのかもしれない。

とりあえず、今週末で一つの区切りとしての決断は出したいと思っている。
ま、コスト最優先で考えても不満はないだろうな、とは思っている。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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