とりあえず展示会終了

 機械要素技術展がとりあえず終了した。
 主催者側から入場動員数が何人か発表が未だ成されておらず、各方面から苦情が出ているらしい。
 去年は、初日の動員数を翌日の朝、開場前に放送していた事を考えると、今回は去年を下回っているのではないかと想像する。
 費用対効果を考える場合、1小間の価格に対して動員数が減っているという状態であれば、翌年の参加企業に影響が出る。多分、その辺りを考えると発表したくてもできないという事なのではないかと思われる。
 ま、一個人としてはどーでもいい話であるが。
 1,470社が一斉に撤収を始める最終日。
 とにかく終了と同時に多数の車が撤収のためにゲートを潜ってくる。
 撤収用の車のドライバーとして私が任命された以上、撤収も速やかに行わなければならず、私は優先車両の紙をスタンバって終了と同時に東4ゲートより突入を開始した。


 だが、ここら辺が主催者の至らぬところで、ゲート内に最初から多数の車が入り込んでいる。おそらく搬入した時からそのまま車を止め続けているのだろうと思うが、そういう車を管理してこそ主催と思うのだが、いかがなものだろうか?
 とりあえず既に入り込んでいる車の脇をすり抜けながら、目的の場所まで車を進めたわけだが、やはり車を止めるスペースがない。
 仕方がないので誘導員の指示に従い、駐車スペースが空くまでそのまま止まっていたら、いきなり横から歩いてきたヤツに怒鳴られた。
「てめぇ、何止まってんだよ!後ろ閊えてるんだから止まってんじゃねーよ!迷惑にも程があるぞ!」
 気持ちは分からないでもない。
 だが、私は最初から主催者側が用意した優先搬出用のシートを持ってゲートを潜り、しかも誘導員の指示に従っているだけである。
 言い方に相当カチンときたので、車を降りて『誘導員の指示に従っているだけの話で何文句言ってやがる!オマエがココを仕切っているというのか?!文句があるなら主催側に言え!何のための優先搬出用シートなんだ!オマエみたいに自分勝手な判断で前に進ませるヤツがいるから混乱するんだろうが!』と怒鳴り返してやろうかと思ったが、会社の名前が入っている車に乗っている関係上、もめ事を起こすと一個人の問題では収まらなくなるため、ぐっと堪えた。…多分、言い返せば向こうも言い返してくるだろうし、手が出る可能性もあったのだから…。
 だが、私の判断は間違っていなかった。
 早々に撤収を開始した、元々止まっていた車が退場したため、誘導員が私をそこに進めさせた。
 撤収作業をするには絶好の場所を獲得し、大物の荷物を工作部隊6名で搭載、17時に開始となった撤収作業だが、わずか30分で完了した。
 兵隊の一人が、私に「よくあの文句に耐えましたね…私ならぶん殴ってましたよ」と言ってきた。
 いや、私もぶん殴ってやりたかったのは山々なんだが、そこはソレ。
 ああいう場合、世間の目からすると文句を言っている方が冷たい目で見られたりする場合も多い。賛同するヤツもいるが。
 文句を怒鳴り散らすのは簡単だが、その文句で自らを危機に落とし込むヤツもいる。
 自分から何も諸刃の剣を振りかざすこともあるまい。文句を口に出して言うヤツは自分が正義と思っているかも知れないが、あの状況での文句は誘導員を否定している事になる。自分が正義と思っているだけで世間はソイツを正義とは思っていない事の方が普通だ。
 ま、次に合ったとき、また文句言ってきたら、今度はマトモに立てなくしてやろう…と一応ココロに誓ったが(爆)
 ま、今回のこの火種は、やはり主催者側のルール規定作りに問題がある。
 搬入・搬出車の管理が出来ていない事が問題の原因だ。
 会場をいくつか区分けにし、部分部分で搬出時間をずらしたり、元々入り込んでいる車を退出させたりする努力をすれば、改善できる事だ。
 徹底したルールとそれを厳守させる強制力を持たずして、こうしたイベントは切り抜けられない。
 もちろん、おそらくルールを破るヤツなどどこにでもいるだろうが、そういう所にはペナルティを与えればいいだけの事だ。
 たとえば、イベントの参加料に最初から10万円~30万円の余剰支払い金額を設定しておき、著しくルール違反をした所にはその金額を返還しない、などである。
 ルールに則って行動すれば、大きな問題にはぶつからない。
 問題はそのルールを守らせる事にある。
 …なんで私が主催者側に提案しなきゃならんのかは疑問だが、主催者側にルールを徹底させる事を提案する企画力のあるヤツはいないのだろうか?
 ま、とりあえず今回は何とか終わった。
 約4日間の激動のスケジュールは終わり、これから先、新たな顧客獲得活動に入ることになる。
 営業よ、がんばれ…私は管理に回ることにする(爆)

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. 士之 より:

    乙カレさまでした。
    社名を背負ってる場合、同じような対応したと思います。
    この状況で、先に手を出したら、こっちが不利になりますからね。
    先に手でも出してくれれば、心置きなくコンクリに脳天突き刺しやってますな(爆)
    しかし、この手のやからは、こちらが相手をしなくてもキレるし、逆に、誘導員に矛先を向ける可能性もあり、ペナルティ制は賛成ですね。
    こういうことを考えると、コミケのスタッフは、経験豊富で優秀なのかなと。
    しかし、世の中アホが増えたなと…。

  2. 武上 より:

    ニンゲンである以上、自分中心の思考というのは止められないのかもしれない。
    でもその自己中心的な発想が、他の人に害をなすものであるならば、その自己中心的な発想そのものを撲滅するために、その個人を撲滅する。
    たぶん、それが唯一無二の方法なのかと思ったりする。
    つまるところ、ハムラビ法典って真理なのかなと。
    目には目を歯には歯をという、厳しさしかそこに介在しないような考え方が、実は一番シンプルで正しいという。
    日本は悪いところばかりがアメリカっぽくなっていて、アメリカの良い部分はそもそも日本的じゃないような気がする。
    太平洋戦争に負けて良かったという人は多いけど、負けた事で人がどんどんダメになっていったんじゃないかと思う。
    今の社会、そんなダメニンゲンばかりが集まったこの日本は、もう救いようがないのかもしれない。
    自由の国は、気づけばいつの間にか自分勝手の国に。
    自由と勝手をはき違えた国に成り下がってるんだろうと思う。

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