メガドライブミニ、届く

ようやく我が家にも届いた16bit機。

メガドラタワーもやってきた

本日、待ちに待ったメガドライブミニの発売日だったワケだが、我が家にもようやく実機が届いた。
もう一つのメガドライブミニはどうしたものか…予想外の顛末と共に…。
ま、この予想外の顛末に関しては後述するとして、今回のメガドライブミニは同時発売でメガドラタワーという、メガCDやスーパー32Xなど拡張パーツの組合せのミニチュアを揃えた「メガドラタワーミニ」という製品も夏頃に発表されており、私としても「これは買わねば!」と、エンターブレインの通販サイト「エビテン」でメガドラタワーミニを予約、これでメガドライブミニとメガドラタワーミニで完全版メガドライブミニの完成だと心待ちにしていた。
で、届いた製品だが…実によく出来ている。
メガドライブミニそのものはもちろん動作するもので42本のゲームタイトルが収録されたものだから、完動品でありながらも、ミニチュアとしての完成度も高い。
それに組み合わせて、何の役にも立たないメガCD、スーパー32X等の拡張パーツも、細かい造り込みで実に良く出来ている。いっその事、これら機器も何かしら動作してくれたらいいのに、とさえ思えてくる。
おそらく、ここまで造り込まれたリバイバルミニチュア製品は、他にないだろうと思う。
私は購入していないが、ファミコンミニやスーパーファミコンミニを購入した人で、メガドライブミニを購入した人は、それらと拘り感を比べてみて欲しい。おそらく、ここまでムダにがんばっている製品はないのではないかと思う。
ま、この拘りこそが、セガらしさであり、マニアに愛される所以だと思うが。

新作のダライアス

さて…今回のメガドライブミニは収録されているタイトルの全てが魅力的ではあるのだが、その中でもとびきり魅力的なのは、本家メガドライブでは発売されなかった新作2作ではないかと思う。
ダライアスとTETRISが新作に当たるが、気になるので当然プレイしてみる。
最初にプレイしたのは、やはりダライアスである。
ダライアスは元々3画面使用の超横長画面でプレイするのが正しい在り方だが、当然そんな仕様だと家庭用ゲームとして遊ぶことはできない。なので当然1画面にリメイクされているのだが、メガドライブミニ版ダライアスはリメイクというよりは、ほぼ強引に1画面にした、という感じがしてならない。
つまり、ゲームそのものは3画面で動作しているものとあまり変わらず、単に見せている部分が1画面、というだけのように見える。もちろん細部で異なるのだろうし、そもそもが基板からデータを吸い上げた移植ではないので、完全一致という事ではないのは理解しているが、それでもその動きはオリジナルのダライアスと酷似しているように見える。
ただ、強制的1画面仕様な感じがするだけに、その難易度は格段に上がっていて、敵パターンを把握していないと結構キツイプレイになる事は必至である。
あと、プレイしていて感動するのが、BGMである。ZUNTATAのサウンドは素晴らしい。もうこの一言に尽きる。
メガドライブはメインMPUのMC68000以外にも、Z80というプロセッサを搭載し、サウンド周りなどの処理をメイン以外のコアで行っていた、というのがよく聞く話だが、これだけのキャラクターをバリバリ動かしながら、途切れる事なくBGMが鳴るというのは、当時としてはちょっと驚きの事でもある。ま、今ではハードウェアの進化からそんなに難しい話ではなくなっているのだが、このダライアスのROMデータは、メガドライブのオリジナルのカートリッジに書き込んで、オリジナルのメガドライブで起動させても動作する、という事なので、プログラムとしてはちゃんと分散処理させているという事なのだと思う。
実に素晴らしい。

このTETRISはクセになる

ゲームボーイ版によって、あっという間に市民権を得たTETRISというゲームがある。
落ちモノパズルゲームの最大の貢献タイトルであり、ゲームボーイ版でケーブルを繋いで対戦するのが、当時の子供に大流行した事もあるが、TETRISが日本のパズルゲームに影響を与えた事は間違いのない事実である。
だが、当時アーケードゲームとしてはセガがTETRISを開発、発売していたが、コンシューマ版は任天堂が開発、発売だった。
ゲームセンターに行けばセガのTETRISがあり、家庭用ゲーム機では任天堂のTETRISがある…そんな不思議な状況だった。
だが、一度でもアーケード版TETRISをプレイした事がある人なら、家庭用ゲーム機のTETRISは全く別モノだという事を知っているはずだ。
家庭用TETRISでは、ブロックが着地してしまったら、あとはもう修正のしようがない。だが、アーケード版は着地後に若干の動作マージンが入っていて、着地後にブロックを回転させたり、横移動したりする事ができる。そのかわり、ブロックの落下速度が異様に速いという特徴があったのだ。
この違いは実は結構大きな違いで、着地してからの微調整でハイレベルな戦いをするユーザーがアーケード版には多かったのである。
だが、家庭用ではブロックの自由落下が始まってから縦ラインの確認をしながらブロックを回転させ、そこで確実に落下イメージを作り上げてから落下させるのがプレイの基本になる。
変な話だが、アーケード版は着地してからも1ブロック分であれば横移動が可能なので、横からブロックを押し込んで連鎖させ消すというテクニックが使えた。なのでプレイしている感覚がまるで違うのである。
私としては、このアーケード版の感覚でTETRISをプレイしたいとずっと思って板野だが、このメガドライブミニでようやくその願いが叶うと言える。
もっとも、こうした特殊テクニックはまだ試していないので、どこまでできるかはわからないが、開発者の話だと、アーケード版に限りなく近づけてあるという事なので、おそらくできるだろうと思う。
今後検証してみたい。

生配信おまけ話

実は昨日、セガゲームスは本日発売に向けて生配信番組を放送していた。
前回の生配信おまけ話のメンバーにさらに豪華ゲストを増やしての放送になったのだが、発売前日になって、さらなる驚きの発表などが行われた。
その中で気になったのは「ゲームのかんづめ」という12本のミニゲームが収録されているタイトルがあるのだが、実は収録タイトル数は12本でなく13本だという。
13本目の出し方は、メダルシティというゲームにカーソルを合わせてABCボタンを押しながらスタートする、というやり方で、起動すると「キスショット」というビリヤードゲームが起動する。
…メガドライブミニって実質何本収録されてるんだよ(爆)
それに、メガドライブミニは北米版として「Sega Genesis Mini」が発売されているが、この「Sega Genesis Mini」は日本国内版より2週間発売日が早かったという事もあり、収録されている「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」の背景処理が日本国内版とは異なるという。
具体的には、日本国内版は背景が多重スクロールで処理されるが「Sega Genesis Mini」は多重スクロールになっていないのだという。開発スケジュールの問題で起きた事だが、日本国内版はちょっとだけ良く出来たタイトルになっている。
また「Sega Genesis Mini」には「Dr. Robotnik and His Mean Bean Machine」というタイトルが収録されているが、このソフトの言語を日本語にすると「ぷよぷよ」に変化するらしい。遊び心というか何というか…実にセガらしい作りである。
また、私は前述したとおりメガドラタワーミニを購入したが、このメガドラタワーミニにはセガエンタープライゼスの名称入り封筒に当時のメガドライブの図面とタイトル年表が両面印刷されたポスターと資料集が同梱されるという。私は既に予約購入していたので問題ないが、発売前日に何てサプライズをするんだ(爆)
そんなワケで、裏話が知りたい人は、YouTubeなどでこの生配信おまけ話は聞いておいた方がいいだろう。

予想外の顛末

さて、冒頭に記載した「予想外の顛末」に関して最後に触れておこう。
…いや、実にやらかした感満載な話なのだが、私、メガドライブミニを2個買ってしまいました(爆)
当初、Amazon.co.jpでコントローラー1個付属のものを予約購入して、その後にエビテンでメガドラタワーミニを購入したつもりでいたのだが、実はこのメガドラタワーミニの購入時に『「メガドライブミニ W」にしておけばよかったかなぁ…』とコントローラー2個在中の「メガドライブミニ W」をエビテンサイトで見ていたのである。
メガドラタワーミニの発売を発表した時に「メガドライブミニ W」の予約も再開されていて『コントローラーを後から追加で1個購入する日が来るとは限らない』と思いつつも「メガドライブミニ W」にしておけば良かったかも…と思考を巡らせていた矢先、どうもそれをポチッとカートに入れてしまい、そのままメガドラタワーミニもカートに入れて、確認をちゃんとしないまま決済してしまったようである。
…だってメガドラタワーミニ、結構早く売り切れるんだもの orz
その後、エビテンから届いたメールに、ちゃんと「メガドライブミニ W」と「メガドラタワーミニ」の予約を行った履歴が記載されていたのだが、そのメールも「ちゃんとメガドラタワーミニ」の予約が出来たという連絡が来たな、ぐらいにしか見ていなかったのである。
なので、今日自宅に帰ってみてみたら、エビテンの箱が妙にデカイ事に気付き『はて?なぜにこんなにデカイのか?』と思って開けてみたら、中に「メガドライブミニ W」が入っていたと…。
私一人でプレイするのに、メガドライブミニが2つもあってどうするんだよ(爆)
買っちゃったものは仕方が無いので、とりあえず「メガドライブミニ W」を開封したのだが、コントローラー1個のメガドライブミニは全くの未開封状態である。
さて、コイツはどうしたものかいな?
もしかして保管用とか、そんな感じになるのかしら?(-_-;)

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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